

アジャンタ石窟群
アジャンタ石窟群はオーランガバードから約100キロ、デカン高原北西部の大地を蛇行するワーグラ河の沿いの断崖中腹にあるインド最古の仏教石窟院です。紀元前200年から約600年かけて造られた30の石窟は、1819年虎狩りをしていたイギリス人のジョン・スミス士官によって偶然発見されました。そして今日、アジャンタにある数々の美しい壁画は世界的に有名となり、1893年には世界遺産に登録されました。

アジャンタ石窟群は、僧侶たちの修行の場として造られた紀元前2世紀~紀元前1世紀の第一期(第9、10、12、13)と、ヴァーカータカ帝国の信仰熱心な家臣たちが携わった5~6世紀の第二期にわかれます。石窟には、礼拝所のチャイトヤ窟と僧院のヴィハーラ窟の仏教修道建築があります。第2期の後、職人や僧侶たちが姿を消し、ジョン・スミスによって発見されるまでの長い間、この仏教芸術の宝庫とでも呼ぶべきこの石窟群はジャングルの中に埋もれていました。30の石窟のうち、いくつか未完成のものもありますが、主な見どころは以下のとおりです。
●第1窟
アジャンタの中でも最大の見どころで、最も保存状態がよいヴィハーラ窟です。ここには、アジャンタ内でも最も有名な壁画、蓮華手菩薩像と金剛手菩薩が描かれています。
●第2窟
この石窟の見どころは天井の壁画にあります。複数のデザインは、浮き彫りにされた蓮の葉、唐草模様、幾何学模様などがあり、壁にはジャタカ物語が装飾されています。
●第10窟
初期チャイトヤ窟です。その紀元は紀元前2世紀まで遡り、中央の仏舎利塔は2段のドラムになっており、八角形の柱でかこまれています。
●第16窟
アダンタを代表するヴィハーラ窟のひとつです。銘文によると、この石窟はハリシェナ王、ヴァラーハー・デヴァに捧げたものです。保存状態のよい壁画では、仏陀の一生を見ることができます。
●第17窟
この石窟には一番多くの壁画が保存されており、第1窟とならび目玉となる見どころです。壁画のほとんどは、ジャタカ物語を描いてあります。
●第19窟
ここには精密で美しく完璧な仏堂と、端にたつ仏陀を囲むほっそりとした仏舎利等があります。配偶者と女性の銃じゃを従えて座ったナーガラージャの彫刻が特に見ものです。
●第26窟
ここのチャイタヤ・ホールニは2つの物語が描かれていることで有名です。ひとつは悪魔の力と踊る美女によるぶったに対するマラの誘惑。もうひとつは仏陀がパリニルバナを達成した場面があります。
<アジャンタ石窟院>
オープン:火~日曜9:00~17:30(月曜休み)
アクセス:オーランガバードからツアーやタクシーで可能
注意事項:
・起伏が激しいので、歩きやすい服装をお勧めします。また石窟内は土足禁止なので、着脱が簡単な靴をおすすめします。
・飲料水、日焼け止め、帽子などを用意しておきましょう。
・壁画がある石窟内でのフラッシュ撮影は禁止されています。
・石窟内の壁画や彫刻に触らないでください。
・石窟内での飲食は固く禁じられています。
・石窟ガイドのサービスに対する追加料金はありません。
・アジャンタ一帯は禁煙です。
旅のヒント
石窟群のすべてを見学するには、約3~4時間必要です。
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